Forgetfulness
物忘れ外来
このような症状はありませんか?
- 同じことを何度も聞く
- 買い物に行っても必要なものが買えない、同じものを何度も買う
- きちんとお金を払えない、料金の計算ができないことが増えた
- ついさっき言ったばかりなのに忘れることが増えた
- 物事の段取りができない
- 本やテレビの内容や内容が理解できない
- すぐに怒るようになった、以前と性格が変わった
- お風呂に入った時に自分の身体がうまく洗うことができない
- 同じ話・行動を繰り返す
- 新しいことが覚えられない
- 外出しなくなった
- どこにいるのかわからなくなる
- 季節に合っていない服を着ている(冬に半袖を着るなど)
- 落ち着きがなくなり、うろつくことがある
物忘れの検査内容
CTやMRIによる画像検査
物忘れなどの症状がある場合に、頭部のMRIやCTの検査をします。
認知症をきたす疾患として、脳の萎縮が原因のアルツハイマー型認知症が一般的には知られていますが、
ほかにも脳梗塞や脳出血、脳腫瘍、正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫などが原因となる場合もあります。
これらの疾患においては画像検査で診断が可能であり、疾患によっては手術などの治療で劇的に改善するものもあります。
早期アルツハイマー型認知症の評価ができる検査システムを導入しております

当クリニックでは、早期アルツハイマー型認知症の評価が可能なVSRAD(ブイエスラド)を導入しております。
MRI撮影時に合わせて検査する事が可能です。
少しでも気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
その他の検査

記憶力テストとして、神経心理検査(長谷川式簡易認知機能スケール:HDS-R)などを行い、
様々な設問を通じて記憶力や計算力、見当識などを調べます。
甲状腺機能低下症やビタミンB1欠乏によるウェルニッケ脳症など、認知症症状を呈する疾患は血液検査で診断がつくこともあります。
認知症の治療法
薬での治療

認知症の進行を抑制する上で、薬物療法は重要な役割を担っています。現在、保険適用のある認知症治療薬には、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬とNMDA受容体拮抗薬の2種類があります。
アルツハイマー型認知症では、記憶や学習に関わる神経伝達物質であるアセチルコリンが減少することが知られています。アセチルコリンエステラーゼ阻害薬は、アセチルコリンを分解する酵素の働きを抑制し、脳内のアセチルコリン濃度を高めることで、認知機能の改善を図るのが特徴です。
また、アルツハイマー型認知症では神経興奮物質が過剰に放出されています。この神経興奮物質により脳内のNMDA受容体が活性化されると神経細胞や記憶などが障害されるといわれています。NMDA受容体拮抗薬はこの活性を抑える作用を持っています。
これまでの薬と違い、認知症の原因となる脳内に貯まったアミロイドβというタンパクを除去することで症状の進行を直接抑制する効果が期待出来る画期的な点滴治療薬が注目されています。
「アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)」と「アルツハイマー病による軽度の認知症」の方が対象となります。
この薬は当院では取り扱っておりませんが、治療可能な医療機関をご紹介させていただきます。
手術での治療
何らかの病気によって認知症の症状が出ている場合には、手術で治療を行う場合があります。
慢性硬膜下血腫・正常圧水頭症・脳腫瘍といった病気による認知症がその対象です。
脳外科手術による根本的な病気の治療により、認知症も回復することが多く見られます。
脳血管性認知症について

脳血管性認知症とは、脳梗塞や脳出血によって脳の血流が悪くなり、それにともなって現れる認知機能障害を指しています。
脳血管性認知症は「まだら認知症」とも呼ばれます。なぜなら、脳梗塞や脳出血の発生箇所や障害を受けた範囲によって、できること・できないことの偏りが生じ、症状がまだらに現れるためです。また、著しい認知機能の低下が起こる方もいれば、部分的な障害だけで済む方もいるなど、人によって症状が異なる点にも特徴があります。
脳血管性認知症の治療法
薬での治療
脳血管性認知症に対して脳血流改善薬を投与します。
脳梗塞の再発を防ぐために、抗血小板薬や抗凝固薬を用いることがあります。
必要に応じて脳血管障害の原因とされる高血圧症や糖尿病も併せて行います。